Turning Star
「それじゃあ、私、もう行くね。
 皆、また会えるけど、一先ずはお別れ。
 ……私、皆の事、絶対に忘れないから。
 …………元気でね。」



これ以上、この場にいたら、せっかく頑張って抑えた涙が、
台無しになってしまいそうだったから。
今のうちに、笑顔で別れたかったから。
皆も、その気持ちを汲み取ってくれたのか、
笑顔で送り出してくれた。



















そして、教室を出て、今まで待っていたのであろう人物に
声をかける。
































「お待たせ。
 ……と言いたい所だけど、その前に、私に何か用かしら?」


そこにいたのは、恵だった。
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