Turning Star
「…………って、あれ……?」



私も、同様に教室を見渡して、普通ならあり得ない今の状況に気付いた。





















「どうかしたか?」



「いや、だって、もう1時限目始まっているのに……。」



「……あぁ、このクラスは、授業は2時限目から、だからな。
 1時限目は、自習あるいは課外授業、って所だな。」



「課外授業って、このクラスは一体……。」



「あぁ、このクラスの奴らは、いざという時のために作られた特攻部隊と言っても、
 過言じゃない。
 だから、能力を使うにしても、相当な規模になるから、皆外に行く。
 こんな所じゃ、はっきり言って危ないからな。」



「なるほどね……。」



















何か、自分が元いたクラスとは違いすぎて、……言葉にする気にもならない。



「何か、……酷く疲れたわ……。」



「あ、そうだ。
 寝るなら、その前に1つだけ連絡事項。」



「何…………?」



眠たい瞼を擦りながらも聞き返すと、彼は、私にしか聞こえないくらいの小声で囁いた。













「今日の夜9時、理事長室に集合。」








はぁ!?
そう返事したかったが、何故か身体が気だるく、私の意識は、いともあっさりと
闇の中へ消えて行った。
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