Turning Star
「はぁ…………。」



自然と、溜息が零れ落ちてしまう。


























上手くいく方法があれば良いのに……。
そう思っても、今の所、共存していける余地はない。
コインの表と裏、光と闇、対照的な2つの存在は、互いに反発し合う事しか出来ない?
どちらかが滅ぼされるしかないのか?
本当に、それだけしか方法はないのか?
自問自答してみるけれど、良い答えは出てきそうもなかった。




























「うっ、…………ん……?」


不意に、父さんが呻き声を上げた。
まるで、たった今、意識が戻った病人のような面持ちだ。
目は覚ましたが、顔面蒼白で、瞳は未だに虚ろなままだ。
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