Turning Star
「それにしても、……困ったな……。」


理事長室を出て、僕は、ポツリと呟いた。
色々な事がありすぎて、上手く纏められる気がしない。



























今日、宣戦布告をされた事。
相手は、相当な手練で、一人は洗脳の能力を持っている事。
そして、彼が、闇薔薇という組織の長で、愚者を狙っている事。
闇薔薇とは、能力者の中でも、危険な能力を持つが故に迫害された者達の事。
人数はそれほどでもないと思うけど、能力の質は非常に高い事。
愚者は、…………何があろうとも、敵側に渡してはいけないという事。
そして、これは僕の憶測だけど、……もし、闇薔薇の思惑通りになってしまえば、
……この世界から、太陽が消えてしまう、……という事も。


































「とりあえず、……何とかして乗り切らないと……。」


密かな決意を胸に、僕は、自室へと戻った。
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