Turning Star
そして、走り出す隼人を、私は慌てて追いかけた。



「ねぇ、あんた、さっき何したの?」



私は、走りながら、疑問に思った事を聞いてみた。

























「……あぁ、カップの8には、プラス面の働きもあるが、
 今回は、その逆を使わせてもらった。」



「……?
 逆、って?」



「無気力、それと興味を失った状態。
 今回、あのカードから抽出したエネルギーだよ。
 まぁ、俺の傍にいれば、マイナス面でのカードの効力を受ける事はないけどな。」



「……よく分からないけど、あんたって凄いのね。」




あまり占いには精通していないから、それしか言えなかった。
前方を走る隼人の表情は窺えなかったけど、おそらくは苦笑しているのだろう。

































「あっ、藍、それに恵も。」



1個下の階に降りると、藍と恵がいた。
向こうも此方に気付いたようで、手を振ってきた。
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