切ナクテ、恋シイ、ヒト。
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今から3時間前。
アタシは北高の生徒会議室にいた。
京都の私学高校の集まりが
不定期であって
三学期早々だというのに生徒会長の
「松久保 綾(まつくぼ あや)」
と一緒にきていた。
アタシ、
寿賀野 美月(すがの みつき)。
東高の生徒会副会長をやっていている。
そんなに成績もよくないのに。
品行方正でもないのに。
クラスメイトの「設楽(したら) うめ」が
「立候補してみたら案外といい線いくかも?」
なんて言葉に調子乗ってクラスのみんなも面白がって。
そしたらやってみるか?って軽いノリで立候補してみたら
見事に副会長に当選してしまったのだ。
あんまりこういう場にはアタシは似合わないんだけど
当選してしまった以上、仕方ない。