切ナクテ、恋シイ、ヒト。
・離した手
-もし今でも兄貴のために何かしたいって
思っていてくれるとしたら
・・・どうか兄貴を忘れないでください-
アタシはあれから
侑くんの弟、淳くんに言われたことを
何度も何度も思い出していた。
彼のために何かしたいってそういう理屈抜いても
アタシは今までずっと忘れないでいた。
それって・・・?
でも
アタシは優のことが。
自分で自分の考えがわからなくなる。
こんなことで自分の気持ちがいとも簡単に揺ぐなんて・・・。