切ナクテ、恋シイ、ヒト。
淳くんの顔と声が侑くんと被って
まるで侑くん本人に言われているような・・・。
どうか忘れないで・・・って。
違う。
違う・・・。
・・・こんなんじゃ
・・・ダメだ・・・。
優なら・・・
優ならこんな状態のアタシを救ってくれるはず。
アタシをこの苦しみから連れ出してくれるはず・・・。
アタシは買ったチョコレートの包みを見ながら思った。
あぁ、そうだった。
これを、
渡すんだった・・・。
そしてカバンの中に入れっぱなしになっていた携帯を取り出して
優のアドレスを呼び出した。