切ナクテ、恋シイ、ヒト。

その言葉でアタシはあの土曜日の出来事を

思い出してしまい赤面した。




彼はアタシにリボンを差し出しながら続けた。

「あの続きは・・・いつやろうか?」

そしてニッコリ笑う。




アタシは腹立つやら恥ずかしいやらで気が動転してしまい

また引っ叩いてやろうと手をあげた。



すると彼はアタシの腕を掴んだ。


アタシは一瞬ひるんだけれど

「アンタみたいな奴、大っ嫌い!!」

と怒鳴った。




「ホンット凶暴だなぁ、でも嫌いで結構、

オマエは必ず俺のことを好きになる」



なんて傲慢な態度。

どうしてそんな自信有り気で言うわけ?


しかもこんな人前で。








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