驚くくらい君が好き
それでも簡単に智也さんを諦めることはできなくて、
毎日昼休みになるとベランダにタバコを吸いに来る彼を
お弁当を広げながら、横目で見るのが日課です。
ま、お弁当なんて2限目終了時にはカラッポなんですがね。
「理沙!智也さんきてるよ!」
「うひょおおおおお、かっき~」
「うち的には紀行さんやな!」
「え!ルフィっしょ!」
「いやいやいや…サンジ派やな」
「え!俄然ゾロやわ」
なーんて友達と会話するの
高2の私に両親は何のための授業料なんだと思っているのに違いないだろう。
そんなこんなで早10月。
修学旅行を目前にした花岡に思わぬ出会いがあったのです。