想い×絆
新しい教室に入ると、やはり見慣れない顔の人達に新鮮な雰囲気だ。


「ウチ達の席何処かな?」

黒板を見ると、席順分けした紙が貼ってある。

「え〜と…この席だから…うわ〜皆席離れてるじゃんっ」

「え?見せて……あら〜本当だ、私一番前の席だし」

「でも緊張感持って授業受けれるからその面ではいいんじゃない?取りあえず休み時間は莉世の席に集まろう♪」

「そりゃいいけど…緊張感持ってもらうんなら、愛輝か明心じゃない?授業中居眠りしてるから」

「いや〜、それは…窓際の席は譲れないね〜…そういえば、明心今日遅くない?桃菜いつも一緒に来るじゃん?」

「それが、いくらメールしても返事が来ないんよ…また寝坊かなぁ」

チャイムが鳴った。


何やら廊下から物凄い勢いで走って来る足音がする。

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