想い×絆

Jr.時代

「はぁ〜今日も話かけられなかった…」

茜色の穏やかな夕日が2人を優しく照らしている。


「まぁまた明日頑張ればいいじゃん!まだチャンスはあるって」

いつものように励ましながら言う親友のひなちゃん。


「うん…でも結局緊張しちゃって話せないからなぁ〜、相手に好きって事バレたくないし」

「もう態度でバレてるから!愛輝ちゃんの行動見てると分かるし」


「え?、やっぱり?!」


「夢月(むつき)君と席隣同士なのに愛輝は逆に向いて座ってるでしょ、はっきり言ってかなり不自然!逆に避けられてるって勘違いされるかもよ」


ひなちゃんの厳しい発言に私は胸が痛かった。


「わ、わかってるよ!…けど、どうしても意識して落ち着けないんだよ」

「とにかく今は意識とか関係なく普通に座れ!まずはそこから!」

はっきりとした口調で言うひなちゃん。


「う、うん…まぁ、なんとか頑張ってみるよ」

正直言って、まだ自信がない…

「ほらっ!しっかりしなきゃ!!そんなんじゃいつまで経っても進展がないよ!」

バンッと私の背を押すように叩いた。




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