想い×絆
「何がシュミレーションよ、もう〜くだらないねぇ…毎日同じ事ばかり言うから聞き飽きたよ」

面倒臭そうに答えながら、テーブルに鍋を勢い良く置いた。


「くだらなくなんかないし!…こっちは真剣に悩んでるのに」


「恋で悩むより勉強で真剣に悩みなさいよ〜、ほらテーブルの上のお菓子退けて、もうご飯出来るから」


…なんだよ…もう…別にいいもん!この想いは胸の内に秘めて置くから。





寝る前にも決して頭から夢月君の事が離れる事は無いので、時折夢に相手が出て来る事もあった。


目を閉じて眠りにつこうとすると、帰り際にひなちゃんの言った言葉が頭の中をぐるぐると過ぎっている。


『まだチャンスはあるって!』

…そうだよね、また明日頑張ればいいか!

『もう態度でバレてるから!』

…う…やっぱ分かるよね〜…

『とにかく今は、意識とか関係なく普通に席に座れ!まずはそこから!』



……取り敢えずここから直すか…。


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