想い×絆
「大丈夫っ、大丈夫っ!きっと正夢にはならないよっ!自分を信じて、いざ出発!」


「何ブツブツ言ってんの?」


振り返ると、後ろには歯磨きをしている姉がいた。

「怪しいよ、何か呪文でも唱えてたの?」

「う、うんっ今日も一日ハッピーでいられる魔法の呪文!」

適当にごまかしとこ…。

「またおまじない系かよ…飽きないねぇ」

呆れたように言う。


「別にいいでしょっ!じゃ行ってきまーす!」

玄関を開けると、青空が気持ちよく晴れ渡っていた。



…今日もいい天気だし、前向きにいこう!


いつもの待ち合わせ場所に着くと、既にひなちゃんが来ていた。

「あ、おはようっ、愛輝ちゃん」

「おはよっ!ひなちゃん」

昨日の事やこれからの授業の話をしながら、通学路を歩いた。

教室の前まで行くと、誰かの笑い声やはしゃぎ声が響いていた。

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