想い×絆
彼女は私の口に、無理矢理ポテトチップスを突っ込んだ。

「ってか、あんたずっと一人でいて寂しくない?!こっち来てあたし達と語ろ☆」

「わ?!ちょ、ちょっと」

彼女は私の手を強引に引っ張り、彼女の友達がいる所まで連れていかれた。


「今調度恋バナで盛り上がってた所なんだよ」

「私は興味ないからね〜。今日は塾の模試の日だから勉強、勉強」

眼鏡をかけ髪を二つ結びにした子が、参考書を片手に答えていた。

「何言ってんのちい!まずそのダサい眼鏡を外さないと、出会いは訪れないよっ!」


「あっ、ちょっと?!何するの〜、返してよもう〜」

…強引な子だな〜…。


「所で、君はこのクラスで気になる人とかいないのかい?」


「え、気になる人…」

彼女はとても興味津々そうだ。


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