想い×絆
「も、もしもし…まぁちゃん?」


『愛輝?もうびっくりしたよ〜急に叫んで教室飛び出すから』

「ごめんっ…やっぱ怖かったんよ」

『も〜、すぐ逃げるから駄目なんだよ〜!責めてもう少し夢月君の側にいて気持ちを確かめなきゃ!』

「うん…なんか後悔しちゃったかも…。ところで…その、夢月君の返事はどうだった?」

「なんとか夢月君が部室に行く前に引き止めて話したんだけど…」

…どうかお願い…!と力いっぱい目を瞑って心の中で祈った。


「NOだって…」

がくっと、一気に今までの勢力が衰えてしまったように感じた。


「そっか…まぁ、あんま話した事なくていきなりだったから無理とは思ってたよ〜あはは…」


なんとかまぁちゃんに気を遣わせまいと、明るく振る舞った。


「なんか、愛輝がそんな風に言うとこっちまで同情して悲しくなっちゃうよ〜愛輝も無理してるでしょ?思いっきり泣いてもいいんだよ」


「いいのいいの!なんかしんみりとしちゃうじゃん、いつか皆でカラオケ行って失恋ソング歌いまくろーぜ!いぇーい」

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