想い×絆
「なんか和美と先輩お似合いだったよねぇ〜!上手く釣り合ってたし」

夕日に包まれた公園は、活気のあった昼間の風景より穏やかな雰囲気だった。

「いや〜、全然釣り合わないよ!あたしには勿体ない!」


「ってか、もうこの際告っちゃえば?今がいいチャンスじゃね?」

「え?!…あ…う、うん…そうしたい所なんだけど…」


しばらく何かを考え込んでいるように見えた。

……ひょっとして、莉世が言ったことがマジで的中したりして…


「和美、やっぱ先輩って結構モテる方?」


「うん、かなりモテまくってる!先輩達も皆狙ってるから、相談相手もいなくて困ってたんだよね。おまけに先輩達皆すごい綺麗で、私なんかより断然大人だし高校生の私なんかじゃ勝ち目ないかも…」


自信を無くしたかのように、しょんぼりしながら顔を俯かせる和美。

大好きな先輩のことで悩んでる和美の為にも、なんとかいいアドバイスをしてあげたい。
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