手の口
あたしはその日のことを、血塗られた日と命名しました。

血塗られた日以降あたしの人生は暗く狭く浅くなりました。

自殺さえ考えたのです。

あたしが大悟君に好きといえばもしかしたら、振り向いてくれるかもしれない。

でも、もしふられたら?もう死ぬしかないですよね。

でも、言ったらすっきりするかも・・・でも・・。

こういう中途半端な気持ちのままあたしの中2は終わった。

あたしは新しい恋をしようと思ってみたけどだめだった。

あたしは、どうしても大悟君のことが忘れられない。

思いを告げて撃沈(本当の意味)してもいいかななんて思ったことがあるけど
怖い。無理。不可能。

こういうことを考えていること。

それがモヤモヤだった。

このモヤモヤは一生取れないだろうけど、あたしはそれでいい気もしてしていた。
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