手の口
そんなこんなで義務教育もそろそろ終わりそうだった。
それは本当に不意に出現した。
あの忌々しいあれが。
あれが初めて出現する前日あたしは、受験勉強をしていた。
希望している高校は大悟君と一緒(あのサイボーグ女ものだけど)。
あたしはまだ大悟君のことを完全にあきらめきれなかったから、志望校を
おんなじにしたのだろう。
あたしは、1番苦手な英語を勉強している時だった。
声がした。それはまぎれもなくこのあたしのインテリアセンス抜群の部屋からだった。
その声はこういって言る。
「インクが漏れてる。」と。
あたしはどういう意味かわからなかったけど、ふと右手を見た。
右手でマルつけしている赤ペンのインクがもれてあたしの腕が真紅に染まっていた。
あたしは、「あ~あ~。」とうだりながら手を洗いに行った。
あたしは不思議だった。あのボールペンのインクを漏らすほど強く握った覚えは
なかったし何より、あの声が何なのかわからなかった。
それは本当に不意に出現した。
あの忌々しいあれが。
あれが初めて出現する前日あたしは、受験勉強をしていた。
希望している高校は大悟君と一緒(あのサイボーグ女ものだけど)。
あたしはまだ大悟君のことを完全にあきらめきれなかったから、志望校を
おんなじにしたのだろう。
あたしは、1番苦手な英語を勉強している時だった。
声がした。それはまぎれもなくこのあたしのインテリアセンス抜群の部屋からだった。
その声はこういって言る。
「インクが漏れてる。」と。
あたしはどういう意味かわからなかったけど、ふと右手を見た。
右手でマルつけしている赤ペンのインクがもれてあたしの腕が真紅に染まっていた。
あたしは、「あ~あ~。」とうだりながら手を洗いに行った。
あたしは不思議だった。あのボールペンのインクを漏らすほど強く握った覚えは
なかったし何より、あの声が何なのかわからなかった。