君といっしょ。

.゚*美愛*゚.


私が走って走って走って、たどり着いたのは市立病院。


『今朝、一ノ瀬が交通事故で亡くなった。』



亡くなった。

亡くなった。

亡くなった。



先生の言葉が頭の中でグルグル回った。龍が死んだの?あんなに元気だった龍が?私のせい?私のせいで龍は死んじゃったの?



ぼーっとしながら、龍を探す。途中で龍の家族に呼ばれ、霊安室に入った。



そこには白い布で被われた人がいた。龍のお母さんが、『龍ちゃんの顔見てあげてちょうだい。』そう言うと、顔にかかっている布の手をかけた。



やめて…
見たくない。
私はそこにいるのが、龍だと認めたくなかった。



でもそこにいるのは、紛れもなく龍だった。


「…りゅ…う…?」




.
< 24 / 58 >

この作品をシェア

pagetop