君といっしょ。


祈ったって、戻ってくるはずなんかなくて…。虚しさが大きくなるだけ。



こんなお別れがくるなんて、思いもしなかった。こうなるんだって分かってたら、許してたかもしれない。こうなるんだって分かってたら、もっともっと二人で幸せな思い出作ればよかった。こうなるんだって分かってたら…そう思うと、悲しみが増した。


私には、心残りなことは沢山ある。でも一番心にひっかかるのは、あの日の放課後、龍は何を言いたかったんだろうってこと。



どんなに傷つけられても、やっぱりあなたは大切で。私にとって、あなたの存在は大き過ぎたよ。
もっといっぱい、あなたと話したかったよ。もっといっぱい、あなたのこと知りたかったよ。もっといっぱい、笑いあっていたかったよ。もっと…もっと…もっと…あなたの隣に居たかった。




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