君といっしょ。

.゚*蓮*゚.


龍の葬儀。
みんなが涙をこらえきれず、泣いている。先生たちですら悲しみを我慢できなかったのか、ハンカチで目を押さえている。そんななか、一粒たりとも涙せず、龍の遺影を見つめるやつがいた。



美愛……



自分の彼氏が死んで、一番辛いはずのアイツが、泣いていなかった。目は真っ赤で腫れていた。それでも、アイツは泣いていなかった。でも、我慢しているのは分かる。あの小さい身体が震えているから。



抱きしめてやりたい。



そう思った。




葬儀が終わったとき、今まで我慢してたアイツは泣いていた。みんなに見られないように。隠れるように。我慢する必要なんかないのに。隠れる必要なんかないのに。自分の大事にしてたやつが死んで、泣かないやつなんかいねぇよ。


「何無理してんだよ。」


『……ひっく……だって…っ…これが龍…っに会…える、最…後だから。安心っ…して、天国に…っく…いってほし…いから。』


俺は美愛を抱きしめてしまった。


その時気づいた、自分の気持ちに…





俺、美愛が好きだ。




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