君といっしょ。


毎日同じことを繰り返していても、どんどん時間は流れていく。



それでも、学校にいる時間は憂鬱で、時の流れが遅く感じられる。



私は高校二年生を迎えようとしていた。



クラス発表…
また蓮と同じクラス。
特に親しくしてる人がいない私は蓮の名前くらいしか確認しなかった。確認したというより、なんとなく目に入った。



私がぼーっとクラス表を見ていたとき、誰かが後ろでボソッと呟いた。



『なんだよ。また猫女と同じクラスかよ。』



《猫女》そう呼ぶのは一人しかいないし、久しぶりに聞いた声でも、聞き慣れた声だったから、声の主はすぐに分かった。



「蓮…」



『またよろしくな』



そう言って彼はニッコリ笑った。





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