君といっしょ。
.゚*蓮*゚.
毎日つまらないそうに、黙って自分の席に座っている美愛。アイツには、特に親しい友達はいない。ハブられてるわけじゃない。ただ親しい友達がいないだけ。
美愛は高校に入ってすぐ、龍と付き合いだした。
学校に来れば、みんなに挨拶を交わす。休み時間は龍と話す。放課後は二人で帰ってた。龍が一緒に帰れないときは、学校に残ってる女子と話してた。でも、龍といる時間が多い美愛は、普段は女子と絡まない。だからどうしても、会話が表面上のものになっていた。
なにより、龍はモテる。だから周りの女子は、美愛のことを聞くより、龍のことを聞く。龍はどんなふうに接してくれるかとか、龍は何が好きかとか…そんな話題ばかりだった。
龍のファンクラブのやつは、ほとんどが美愛に嫉妬していたし、軽い嫌がらせをしたりもしていた。だから、いつでも美愛を守れるようにって龍は美愛の近くにいた。
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