君といっしょ。
何もしてやれないうちに、クラス替え。うちの学校は結構デカくて、A組からE組までの5クラスがある。だから、美愛とまた同じクラスになるのは難しい。
「俺、結局何もできなかったじゃん…」
そう呟きながら、クラス表見る。
「あった…B組か…」
俺が見つけたのは、自分の名前じゃなくて美愛の名前。《浅岡》だから、いつも上の方に名前がある。
自分の名前がB組にあることを祈って、自分の名前を探す。
あった…!!
一瞬でさっきまでのモヤモヤ感が消える。また、美愛と同じクラス。そう分かった瞬間、俺は決めた。美愛に話しかけるって。絶対アイツをもう一度笑わせるって。
そう思っていたら、目の前に美愛が来て、自分の名前を探してた。
すぐに見つかったのか、そこから立ち去ろうとする。
美愛がいなくなる前に何か言わなきゃ…
そう思った俺は口を開いた。
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