君といっしょ。

.゚*美愛*゚.


悲しそうな顔をしながら、それでも私の横を一緒に歩いてくれる李都。


友達なのに…
言えなくてごめんね。


心の中で謝る。




私たちの家は反対方向で、一緒に歩けるのは校門まで。いつものように《また明日》そう言って手を振る。

私が《バイバイ》するのを嫌っているのを、李都は知っているから。


《バイバイ》って、なんだかもう会えない気分になる。そこでお別れなんだって…。《また明日》って言ったら、また会えるでしょ?

李都と友達になって、私が言った言葉。


それを聞いた李都は、うん。わかった。ってうなずいて、その日から《また明日》って言ってくれるようになった。




帰っている途中、李都からメールがきた。


《今日何にも力なってあげられなくてごめんね(;_;)私でいいならいつでも聞くから。美愛が話してくれるの待ってる。》



李都、こんな私でごめん。


私は李都の優しさに触れて、ただ涙を流すことしかできなかった。





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