君といっしょ。
.゚*李都*゚.
『李都…』
美愛が静かに口を開く。
『あの…あのね、私、どうしても李都に聞いてみたいことあってね…聞きたいことっていうのはね……』
そこまで言うと、少し困ったような、悲しいような顔をして、黙ってしまった。
美愛が何を聞こうとしているのか分からない私は、急かすことなく、黙って美愛が言葉を発するのを待つ。
少しすると美愛は話始めた。
『私ね、高校入ってからちゃんとした友達できたこと、なかったんだ…表面だけの付き合いっていうか、なんていうか…』
「うん…」
『だから、…ね?なんで李都は私なんかと友達になってくれたんだろうって…ずっと気になってた。』
「うん…」
『李都…、私なんかとなんで友達になってくれたの?』
美愛は不安そうな顔で私を見てきた。
本当はもう少し後で話そうと思ってた…
でも、美愛をこのまま不安にさせておくことなんてできないよ…
『美愛?今から話すことは全部本当のことだから…』
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