君といっしょ。
私だって、他人に触れられたくない過去がある。
できれば誰にも知られず、消してしまいたい過去がある。
だから、李都に聞いたことを後悔した。
それでも、李都と友達でいたいという気持ちに変わりはなくて…
李都をこんなにも傷つけておいて、嫌われたくない。まだ友達でいたい。そう思ってしまう自分がいた。
李都の過去を聞いて、何も思わなかったわけじゃない。
でも李都は李都。過去がどうだとか、そんなの関係ない。それに李都は変わった。自分の力で。誰よりも尊敬できる友達。
「李都…私、李都と友達になれてよかった。今もそう思ってるよ。」
『美愛…』
「李都は一番大切な友達だもん」
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