ユメミル☆girl
「スカウトされたのか?」「うん。」
「お前…さっすが俺の妹や!!で、悠里は興味あんのんか?」
「うーん。なんかよくわかんないし、騙されてるんじゃないかって思うとこもあるから怖いって気持ちもあるけど、あと全然自信もないけど…」
「焦らずにゆっくりでええで。」
「…興味ある。」
「そうか。これって親には…」
「まだ言ってない。不安だったから先にお兄ちゃんに聞いてもらってからって思った。」
「そうか。じゃあ、明日お兄ちゃんと一緒にこの会社に行ってみよか。その友達に話しとくから。」
「…うん。ありがとう、お兄ちゃん。」―
―次の日の放課後、私はまたお兄ちゃんの大学の前にいた。お兄ちゃんは私より先に待っていてくれた。
「遅くなってもて、ほんまにごめんな、お兄ちゃん。」
「大丈夫やで。ほな、行こか。」
「うん。」私は歩き出した。―
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