ユメミル☆girl

―翌朝、今日は土曜日。お父さんが出張から帰ってきた。
(話さなきゃ…)
私はお母さんとお兄ちゃんにメールを送った。
『お父さんに今日の朝食の時間に話そうと思います。だから、二人とも協力よろしくね！』
メールが返ってきた。
『母さんに任せなさい。』『お兄ちゃんに任せれば無敵だぞ。』
(よしっ！がんばるぞ！!)私は部屋から出た。―

―朝食を食べ終わって、私は話を切り出した。
「なぁ、お父さん。話があるんやけど、聞いてくれる？」
「どないした？言うてみ。」
「あんな、私この前、お兄ちゃんを大学の前で待ってたらスカウトされてん。」「えぇ！!ほんまの話か、それ！？騙されとるんと違うか。」
「それが違うねん。俺、昨日一緒に悠里がスカウトされた事務所に行ってみたんやけど、騙されないと思うで。俺の知り合いもおるから安心やし、編集長さんがすごいいい人やった。」
「それに、母さん昨日調べてみたんだけど、すごく有名な雑誌みたいなの。ネットで調べたら、すぐでてきて母さん、びっくりしたわ。ただ、ギャル向けなんだけど、悠里がやってみたいって言うもんだから、母さんは熱意に負けたわ。」