恋して☆コンビニ
「ただいまー」
「あぁ、お姉ちゃんお帰り」
家に帰ると、出迎えたのはテレビを見ていた妹の明美だった。
「ねぇ、お土産ないの?」
ちょっと期待した顔で私に寄る明美。
旅行行った訳じゃないんだから、んなもんあるか!
と毎回のようにツッコミたくなる自分を抑えて
私はニコッと笑顔で答えた。
「ない」
明美からは、期待した表情が消え
またテレビに視線を戻した。
私はお土産買うために生まれたんじゃないわい!
そう思いながらも、買ってきたおにぎりをくわえて自分の部屋に行った。
1人、ベッドに座っておにぎり食べる私の脳裏に浮かんだのは
今日ぶつかった男の子の事だった。
「大丈夫か!?」
結構かっこいい子だったなあ……