恋して☆コンビニ
お弁当は温めますか?
「山垣さん、今日も宜しくね」
「あ、はい!」
「山垣さん、何か評判いいわよ?」
「え…??」
「高校生の店員さんの笑顔が素敵って」
「いやー…そんなぁ!」
「その調子で頑張りなさいよ!!」
「はーいっ」
お客さんにそんな事言われてたなんて…。
ちょっと?、めっちゃ嬉しいかもぉ。
私がニヤニヤしていると、
お弁当を沢山持ってきた人がレジにやってきた。
「お、お弁当温めますか?」
こんな量、1人で食べるのかな?
いや、それはないよね。
家族とか友達の分?
あ、パシリだったりし…―
「あ、いいです。家で温めますん…」
バッチシ目が合ったのは、
昨日ぶつかった男の子だった。
「あ、昨日は大丈夫だった?」
「はい…大丈夫です」
「ここでバイトしてるんだね」
「まぁ、一応」
「じゃ、可愛いって噂の店員さんは君かな?」
「えぇっ!?」
「近所でよく聞くよ!」
「そうなんですか、ありがとうございます」
「じゃ、またね?山垣さん」
あれ?何で名前知ってるんだ?
と思ったら、左胸に名札が付いてるんでした。
って、本当に噂になってるんだ…私。
なんか、吃驚だなぁ。
こうなったら、名誉を汚せないわね!
山垣景…頑張りますっ!!