超人気トップモデルができるまで【完】
ふわっ
…へ!?
気がつくと、あたしの視界一面には、マネージャーの胸。
マネージャーの右手で抱き寄せられていた。
きっと、あたしが泣きそうだったのを察知してくれたのだろう。
「マ、マネージャー!?」
驚きで、涙はひっこんでしまった。
「あのな、オーディションに一回や二回落ちたくらいで落ち込むなよ」
マネージャーがゆっくりと胸からあたしを離す。
「失敗は成功のもと!次に生かせば大丈夫」
ニッコリと、子供みたいな笑顔を見せる。
うわ…かっこいい…
「あの泉さんだって、たくさんオーディションに落ちてたらしいし」
あの泉さんでも落ちてたことあるんだ…
だから、逆にあんなすごい人になったのかもしれない。