超人気トップモデルができるまで【完】
「撮影お疲れ。出来はどうだった?」
「マネージャー!あたし、表紙決まったよ!!」
マネージャーの問いかけを無視して、車窓から頭を入れて報告する。
嬉しさがにじみ出たあたしの笑顔を見て、マネージャーもフッと笑みをこぼす。
「俺にも連絡来た。よく頑張ったな!」
「うん!!」
マネージャーの言う通り。自分で言うのもなんだけど、あたしはかなりがんばったと思う。
winkの一件以来、あたしは一度もオーディションに落ちていなかった。
一つもムダにしたくなかった。
少しでも早く、泉さんに追い付きたくて。
それから、たくさん努力した。
「お前が努力した結果!よかったな!」
マネージャーも喜んでくれて、あたしもますます嬉しくなった。
「よしっ!初表紙祝いに、飯でもおごってやろっかな」
「本当!?」
「おう。表紙撮影の説明もしたいし。親に連絡しとけよ?」
「うん!」
マネージャーの車に乗り込みつつ、両親へメールを打った。
マネージャーとご飯を食べに行くこと。そして、初表紙が決まったことを。