超人気トップモデルができるまで【完】


家に帰って、マネージャーの言葉と自分の言った言葉を思い出した。


『ちゃんと仕事こなすから!』


無意識に言った。
仕事を"こなす"と。


オーディションを受けてたころのあたしは、"仕事をこなす"なんて考えじゃなかった。


一つ一つの仕事を一生懸命やって、努力して…


仕事をこなす。
ただ、与えられた仕事をやるだけになっていた。




ふと、目に入った大きい袋。


中には、たくさんのファンレターが入っていた。


涙が出た。


初めてファンレターをを貰った時は、うれしくてうれしくて…読んだ時、号泣したのを覚えている。


『ありがとう』って、返事を一生懸命書いた。





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