超人気トップモデルができるまで【完】
―バタンッ
ビクッッと肩が上がる。
「ビックリしたぁ〜…なんだ、マネージャーか〜」
「なんだとは何だ」
マネージャーの手には、たくさんの服。
「じゃあ…まずこの服で」
マネージャーから、服一式とくつを渡される。
くつまで…
本格的だなぁ…
「じゃあ、着替えてこい」
「はーい…」
渡された服を持って、別室へと移動する。
初めの服は、女の子らしいかわいい服。
ピンクのロンTに、白ヒラヒラのスカートに、同色のパンプス。
雑誌でもよく見る、かわいめのファッションだった。
―着替えが終わり、マネージャーのもとへ行く。
中では、もうカメラの用意もされていた。
「着替えました…」
「おう。じゃあそこに立って」
早速!?
と思ったけど、とりあえず言われた場所へ立ってみた。
わっ…
昨日は緊張しすぎて気付かなかったけど…ライトがきつい…
っていうか、あつい…
目がチカチカする…
「俺が撮るから、ポーズとって」
そんなこと言われても…
どうしよー!?
さっきの雑誌ではどうだったっけ!?
えーっと…
かわいいかんじの服は…女の子らしく、微笑んでて、動きも激しすぎず…
「撮るぞー」
よしっ
大丈夫…
「はいっ」
―カシャッ
シャッター音とともに、動き出す。
ポーズも表情も、自分の表現したいビジョンが頭の中に描かれる。
楽しい!
モデルのお仕事って、こんなに楽しいんだ…!
―「うん、いいな」
「ほんとですか!?」
「うん。やっぱ才能あると思うよ」
「あ…ありがとうございますっ!」
「明後日もいけそうだな」
うれしい…
がんばろうっ