超人気トップモデルができるまで【完】
「ねぇ、井上さん?」
「はい…?」
4人の女の子があたしの前に来た。
「これ…井上さん…じゃない…?」
そう聞きながら、さっき本屋で興奮しながら見た、あたしの等身大のページを指指していた。
うわぁ…
バレてるよ…
「あー…うん…」
あたしが小さく答えると、その子たちは一瞬固まったあと、
「「うっそぉ!!??」」
と声を張り上げていた。
「うっそ…」
「まじでぇ!?」
「なんか意外…」
意外って。
小声で言ってよ…。
本人目の前にして言わなくても…
「モデルに…なったの…?」
そこから、質問攻めが長々と続いた。