超人気トップモデルができるまで【完】
その空気に耐えられず、とりあえず教室に戻ることにした。
あんなこと言われるのなんて、慣れっこだったし、それなりに覚悟はしてた。
なのに
何でこんなに傷ついてるんだろう…
去年までの記憶が頭から離れない。
毎日、毎日…
自分が嫌いになって。
自分を憎んで。
自分を怨んで。
自分の生きている意味が分からなくなった、あの時を。
あの時の光景が、頭をぐるぐるぐるぐる。
あの時の思いに比べたら…
どんなこと言われても大丈夫だろうって。
そう、心のどこかで思ってた。
だけど、こんなに苦しいなんて。
こんなに辛いなんて。
あたしはそんなことを思ってもらうためにモデルになったんじゃない。