超人気トップモデルができるまで【完】
「あの!あの…」
周りが認めてくれない。
それが、一体なんなんだろ…
ばかみたい。
悲劇のヒロインぶって、勝手な言い訳して…
マネージャーのせいにまでして…
「あたし、やります!」
もう、周りに圧倒されない。
周りの声に、つぶされない。
周りにとやかく言われたからって、この"仕事"を投げ出していいわけない。
今はこんなふうでも、いつかは応援してくれる人が増えるかもしれない。
デザイナーさんや編集さんたちに、この子を使ってよかったって、
井上美鈴を使ってよかったって…
そんなふうに。
雑誌を見てくれた人たちに、この子みたいになりたいって、
そんなふうに…
そんなモデルになりたい。
「あたしに、オーディション受けさせてください!」