超人気トップモデルができるまで【完】


おちつけ、おちつけ…


周りのモデルさん達の美女オーラに圧され気味のあたし。



どのモデルも自信満々に見える。

あたしみたいに不安がってるモデルは一人もいない。

不安でもそれを表に出していないのか、本当に自信があるのか…

どっちにしても、それだけの経験を積んできた人達ばかりなんだろうな…



それに比べて、あたしは経験も自信もない。


だから…この人達に勝つためには、この場で出来るだけのことを精一杯やるしかない。



「それでは、21番〜25番までの方は面接室に来て下さい」

その声とともに、空気が静かになる。



"25"と書かれた札を両手で、キュッとにぎりしめる。



勇気がでる呪文をあたしは知ってる。
マネージャーが言ってくれた言葉。


"「大丈夫」"
< 55 / 152 >

この作品をシェア

pagetop