超人気トップモデルができるまで【完】
おちつけ、おちつけ…
周りのモデルさん達の美女オーラに圧され気味のあたし。
どのモデルも自信満々に見える。
あたしみたいに不安がってるモデルは一人もいない。
不安でもそれを表に出していないのか、本当に自信があるのか…
どっちにしても、それだけの経験を積んできた人達ばかりなんだろうな…
それに比べて、あたしは経験も自信もない。
だから…この人達に勝つためには、この場で出来るだけのことを精一杯やるしかない。
「それでは、21番〜25番までの方は面接室に来て下さい」
その声とともに、空気が静かになる。
"25"と書かれた札を両手で、キュッとにぎりしめる。
勇気がでる呪文をあたしは知ってる。
マネージャーが言ってくれた言葉。
"「大丈夫」"