超人気トップモデルができるまで【完】

結果を聞いてほしくない。そんなあたしの思いも虚しく、マネージャーは早々に

「オーディション、どうだった?」


と聞いてきた。


当然か、
結果を聞かないマネージャーなんて普通いないよね。


「えっと…」

マネージャーから視線を外し、あたしはとりあえず答えた。


「落ちました…」
「…」


マネージャー…あたしにガッカリした?


ふたりの間に沈黙が流れるから、余計なことばかり考えてしまう。


でもこれ以上、何も言う事ができないあたしは、マネージャーの次の言葉を待つしかなかった。
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