続・幸せの契約
二人で微笑み合って
額を寄せる



幸せが
心から全身から溢れだして止まらない…




「…蔵之助さん。
私、契約は破棄します。
これからは大和さんと一緒に幸せを創って行きます。」



今なら
蔵之助さんの言葉の意味がわかる



「わかりました。
幸せになってください。バカ息子ですが、どうか、よろしく頼みます。」



「はい!」



3人で笑った



その時


バァーンッ!!



応接間のドアが開いて
使用人たちが流れ込んできた



「え!?何?」


振り返ると由香ちゃんが恥ずかしそうに
でも、とびきりの笑顔で私に言った

「結婚おめでとうございます!!」


アハハ…
恥ずかしくて嬉しくて
笑いが零れる



他の使用人たちも次々にお祝いの言葉をくれた



「ありがとう。」



私の中で
今までで一番の笑顔は朝まで消えることはなかった
< 139 / 223 >

この作品をシェア

pagetop