続・幸せの契約
二人で並んで夕日に染まる街を見る



なんだか
世界に二人だけになったみたい…



ピンポン
ピンポン

その時
デスクに備え付けのインターフォンが鳴った


「失礼します。」


大和さんがインターホンのボタンを押す


「はい。」


『お取り込み中申し訳ありません。
加賀見部長が貿易についてご相談したいと、内線が入っております。』

女の人の声

部長?
貿易?


チンプンカンプンな私
その横で大和さんは

「わかった。繋いでくれ。」

とお仕事モード


難しい言葉や用語がズラリと並べられた会話


関税?

貿易商?

コンテナ?



書類を見ながら会話をする大和さん


今まで見たことのない
真剣な表情が

私を引き付ける


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