続・幸せの契約
そのまま歩くこと数分
ヤシの木の林を抜けると

白い砂浜と
エメラルドグリーンの海
が広がった


「うわぁぁあ!
きっもちい♪」


思わず波打ち際まで駆け出す


透明度の高い海水が足元をかすめる



気持ち良い


振り返ると大和さんが目を細めて見ている


「大和さーん!!」


大きく両手を降って
大和さんを呼ぶ


苦笑いしてる


あんな顔もするんだ♪


なかなか来てくれない大和さんの元に戻って

大きな手を引っ張った

「行きましょう!
海スッゴいきれいですよ。」


「いえ、私はここで…。
どうぞ、鈴さんは楽しんでください。」


タジタジになる大和さん

こんな大和さん初めて…


もしかして…


もしかして…

「泳げないんですか?」


その途端に大和さんの顔が真っ赤になった



マジで!?



プッ!

「アハハハッ!」



誰もいないビーチに私の笑い声が響いた
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