続・幸せの契約
屋敷に入ると
すでに由香ちゃんと黒木さんが荷ほどきをしていて
出迎えてくれた


「お帰りなさいませ。
海はいかがでしたか?」


由香ちゃんと話ながら
リビングに向かう


高い天井にはゆったりとプロペラが回っていた


「海最高だったよ!
ねぇ、後で泳ぎに行こうよ。」


「お気持ちは嬉しいのですが、私には仕事が。」

そう言って笑う由香ちゃん
私は大和さんをみた

「大和さん。
せっかくの休暇なんだし、由香ちゃん達も遊んでも良いですか?」

テラスから海を眺めていた大和さんは優しく微笑む



「いいですよ。
田中、今日からは休暇にしよう。
ゆっくり羽を伸ばすと良い。」



やったあ!


「あ、ありがとうございます。」


「由香ちゃん!やったね!」


2人で手を取り合って喜んだ


「じゃ、早速海に!」


駆け出そうとする私を由香ちゃんが呼び止めた
< 51 / 223 >

この作品をシェア

pagetop