続・幸せの契約
大きな木製のドアを開ける

部屋の中には
不規則な電子音が響いていた

そして
部屋の真ん中におかれた巨大なベッドには

体に数本のチューブや線が繋がれ

酸素マスクの下には
青い顔の蔵之助さんが眠っていた


「蔵之助さん…。」
今まで見たことのない蔵之助さんの姿に思わず声が零れた


大和さんがそっと蔵之助さんに近づく


「親父…?」


大和さんの声に
蔵之助さんがうっすら目を開ける


「おお…大和…。
わざわざ来てくれたのか。」

か細くかすれた声が
酸素マスクを曇らせる

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