続・幸せの契約
「急に倒れるから…心配した。気分は?」


「良くはないな…。
まったく、新しい事業を展開した途端にこのざまだ。」


「歳なのに無理しすぎだよ。今は何も考えないで、眠った方がいい。」


「大和…。
ホールディングスを頼む。本社の事で大変だと思うが…今…新事業を立ち往生させるわけにはいかない。」


蔵之助さんが苦しそうに顔を歪めた


「わかった。
できるだけの事はしてみるよ。」


「…すまない。
それから…鈴ちゃん…?」


蔵之助さんに名前を呼ばれてビクッと体か反応した


大和さんの隣に並ぶ


「心配かけてすまないね…。大和…をよろしく頼みます…。」


弱々しい
大和さんに似てる微笑み


「はい。」


私は力強く返事をした
蔵之助さんが少しでも安心できるように




神様…



どうか
蔵之助さんを助けてください




ゆっくりと上る朝日が差し込む部屋で

何度も祈った
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