年上カノジョに蜜な罠
「…こんにちは。久しぶりね…、瑠璃」
妖美に微笑む彼女。
―――瑠奈だった。
取り合えず、彼女を部屋へと通して、テーブルに向かい合わせに座ると。
「…あ、……の?」
彼女の方がふたつも年下なのに敬語になってしまう。
それくらい今の彼女は威圧的な、オーラを放っていた。
昔のような柔らかくて優しい雰囲気ではない。
彼女をこんな風にしてしまったのは私―――…
もう、毎日走り回って遊んでいた頃には戻れないのかな…――
「私…この学校に来て好きな人が出来たの」
この学校って凜久のいる学校、だよね…?