年上カノジョに蜜な罠


言わなきゃ、

私だって「凜久が好きなんだよ」って言わなきゃ。





そう思って震える唇をどうにか開こうとした時。







「瑠璃?僕、凜久」


トントンと部屋のドアがノックされた。





「…あ、凜「凜久センパイッ」


名前を呼ぶ私の声は瑠奈に遮られてしまった。



どこか勝ち誇ったような顔で目を細めて笑うと、立ち上がる。




「私、今日凜久センパイと一緒にお昼食べたんだっ」




< 148 / 227 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop