年上カノジョに蜜な罠
「さーて、どう起こそうかな」
頑張ったとはいえ、途中で寝ちゃうなんて…
そんなのボクが許すと思う…?
どうしたら、"僕"にドキドキしてくれるかな?
意識してくれるかな?
とりあえず、曲がったリボンをちゃんと付け直してあげて、しばらく考え込む。
「ん…――あ、そうだ」
起きて、目の前に僕の顔があったらドキドキする?
ビックリするかな…?
まぁ、どっちでもいいや。
瑠璃の隣に腰を下ろし、机の上に手を曲げてついてみる。
その上に顔を乗っけて、瑠璃の寝顔を超至近距離で観察。
起きるまでずっと見てよっと。
これに、…決定。